自賠責が鍼灸、マッサージも可能な法的根拠を掲載
以前の記事で「自賠責が鍼灸マッサージは対象外なのかというタイトルで
投稿しましたがこんかいはその「法的根拠」のページをリンクの貼り付けましたので
ご参考までにご覧頂き一人でも多くの鍼灸師、あんまマッサージ指圧師の先生が
自賠責に対しての認識を改める機会になれば幸いです。
平成13年金融庁国土交通省告知第1号自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/resourse/data/kijyun.pdf
「第2 傷害による損害 1積極損害の項の8番」にて 柔道整復等の費用免許を有する柔道整復師、あんま・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師が行う施術費用は、必要かつ妥当な実費とする。「必要かつ妥当なる実費」と出している。
また、平成13年12月13日
国土交通省
金融庁のホームページで「国土交通省告知第1号自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任特別会計法の一部を改正する法律の施行に伴う政令省令及び関係通達等の制定改定及び改正並びに支払い基準の制定に関するパブリックコメント」を発表した。https://www.fsa.go.jp/news/newsj/13/hoken/f-20011213-1.html
その、中で質問者が「鍼灸治療に係る医師の同意の要件を外すべき」と質問しているのである。その金融庁側の回答が「支払基準ではそのような規定を設けておりません。」と明確に回答している。またもう一人の質問者が「医師、柔道整復師、マッサージ師等のうち、どの治療を受けたかにより被害者の受け取る金額が異なることのないようにするべき」との質問に対しての金融庁の回答が「支払基準では治療費等に関しては必要かつ妥当な実費とされております」と答えている。「必要かつ妥当なる実費」とは先ほど述べた「平成13年金融庁国土交通省告知第1号自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準の第2 傷害による損害1積極損害の項の8番」の事である。
現在もこれらの通知の内容に改定変更は一切ありません。
もう一度言います。
●自賠責は医師の同意書は不要です。
●第三者行為なので健康保険は適応にもなりません。医師の同意書も不要です。
※第三者行為とは 第三者(他人)によって負傷させられたものを言います。事件、事故、交通事故などがあります。
●国土交通省、金融庁の通知は絶対です!当然、損保会社はもとより弁護士でも医師でも到底覆す事は出来ません。
先生方も患者さんの権利を守ってあげましょう!
自賠責は義務で入らされて居ります。権利があるのは当然です。
この様な事はなかなか他団体でも取り組んで居る所が残念ながら現段階では少ない状況です。
当然、この様な事実を知ってる先生も少ない。
学校などでは全く教えてくれません。
やはりそれは施術者のスキルアップや社会的地位向上を目指している団体や学術団体、学校等が
殆どだからです。それが悪いとは言いません。素晴らしい事です。しかし、私たち団体の様に「患者さんの立場、患者さんの権利」という角度から考えていくと見える景色が変わってくるものなのです。
その大切さを私自身も当会に入って初めて知りました。
それまでは私も「自分のスキルさえ高めていれば良い」と考えていました。しかし確かに心のどこかでは「何かがおかしい」と常に考えて居りました。
また、私が以前所属していた学術団体の会長が「君たち、国家資格を取ったからと言ってこれから安泰だなんて考えてると今に大変な目に合うんだよ。世間の私達を見る目と扱いと言ったら大変なものだ。それくらい過酷な中を今から君たちは生きていかないといけない」とこういわれたのです。
その当時は「じゃあとにかくうまくなる事。施術が上手になってきちんと治せるようになる事。そして皆に認められる事」これが一番大切だと考えて居りました。やはりそれは大切です。これからもずっと大切です。しかし自分を高める努力以外の部分でどうしても目に見えない心の壁がもやみやがありました。「いったいこれは何なのか」
しかし、様々な今まで見なかった見えなかった事実を知る事で心の曇りが晴れ釈然としたのです。それは不平不満や負け惜しみや言い訳などではない事実として捉えないといけない事なのだと思った瞬間でした。きっと同じように感じた先生も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
私は自分自身のスキルや技以外に「己の立場を自覚した毅然とした強い心強い姿勢」こそがこの国に求められる本来のあはきの姿ではないかと思います。そして、様々な意味で私たちがあはきを目指そうと一番最初に考えた「人に喜んでもらえる。患者さんの立場に立って、真心で」という「初心」を思い出させてくれるきっかけにもなります。初心は大切な事であり基本の姿勢だと思うのです。日本の国が国会が揺れている現状、私達あはきの立場そして患者さんの権利についても深く考えるのにはタイムリーにとても良い機会なのではないかと思います。


